「はだしのゲン」見ると変な匂いしない?

私が小学校高学年の頃、当時私のいた学校では「はだしのゲン」がブームだった。

その為、私も「はだしのゲン」を読んでいたのだが毎回読んでて不思議な匂いがした。絆創膏の腐った匂いと言うか、刺激的な匂いでは無かったが、鼻の奥にのしかかる様な、変な独特な匂いがした。特に、過激な描写のところはその匂いが一層強かった。

私の周りの人にこの話をすると皆そんな匂いはしないと言っていた。

学校の図書室の匂いが本にうつったとなると、他の本もその匂いがするはずなのだが「はだしのゲンシリーズ」以外でこの匂いがする本は他になかった。

また、学校の本だけがその様な匂いをしていたかと言うと、それがそうでもなかった。町の図書館に行った時、その匂いが他でもするのか試しに「はだしのゲン」を見てみたら、すぐにその匂いがした。終いにはタブレットの画面で見てもその匂いがした。紙から発せられる匂いでもないし、他にもグロテスクな写真を見た時もその匂いを感じた事があった。

最近ではその様な匂いを感じることはほとんど無くなったが、もしもあれが私の特殊能力だったとしたら、それを失ったとなると私は少し残念に思う。