巨体に包まれた謎の生物〜マツコ ・デラックス〜

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目次

  1. アイスを求めコンビニ放浪の旅
  2. 中学時代のマラソンはビリじゃなかった
  3. 羽田空港ロビーを全力疾走
  4. 話を盛りに盛って引きこもりに
  5. 神に祈った!惨めすぎる日々
  6. 観葉植物を枯らし続けた
  7. バスタブにすっぽりハマる

 

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アイスを求めてコンビニ放浪の旅

マツコは「食べたい」と思ったとき、近くのコンビニにそれが無かった場合、コンビニを放浪するそうである。しかし、ある時、道に迷った事があるそうだ。その時の苦々しい思い出もあり、見つけてたらある分すべて買い占める事があるそうである。そのエピソードが彼の著書「デラックスじゃない」に次のように記されてある。

『ある時、とあるアイスを求めてコンビニを10軒以上探しまくったんだけど、これがなかなか見つからないのよ。十何軒目ぐらいでやっと発見したんだけど、達成感があったと同時に、後先考えずに「コンビニ」「コンビニ」とツブやきながら、街をさ迷っていたもんだから、もうここがどこなのか、さっぱり分かんなかった。仕方なく、そのコンビニの定員さんに、「すみません、ここ、どこですか?」と聞いて、地図を描いてもらって、やっと家に帰ることができたのよ。』(一部省略)

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中学時代のマラソンはビリじゃなかった

体重140kgスリーサイズは全て140の巨漢マツコだが、小中高時代の体育時間は普通に走っていたそうである。更に、中学時代には10kmの持久走もやらされていたと言う。

また、意外にもマツコは体育の持久走でビリではなかったと言う。勿論、順位は下から数えた方が早かったそうだが、マツコ以上にダラダラと走る連中がいたと言うのである。

マツコは、ゴールすると同時に「えっ、アタシ、ビリじゃないの?このままゴールしちゃっていいの?」なんて思っていたそうである。

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羽田空港のロビーを全力疾走

1990年後半、マツコが「バディ」と言うゲイ雑誌の編集者をやっていた時、取材で高知まで行く事があったそうだ。

その旅は初めから終わりまでツイてなかったと言う。当時、羽田からの高知便は1日4本程度しかなかったそうだが、マツコは寝坊し一緒に行くヤツからの電話で起きたそうである。マツコが来るまでの間、一緒に行く同僚に飛行機を止めて待ってもらったそうだ。羽田に着いた時、グランドホステスが待っていたそうだが、鬼の形相をしていたと言う。飛行機まで、「走れッ!」「走れッ!」という感じで全力疾走を促され、息はハアハア、心臓はバクバク、おまけに真夏だったため汗はダラダラ。

また、帰りは台風が直撃して、飛行機が全面運休だった為、陸路の方で帰ろうと高知駅まで行ったら土讃線が土砂崩れで高知市に立ち往生。バスの臨時便も長蛇の列で諦め、早く帰らないと行けない用があったそうだが、その日は泊まったそうである。

Sud-Aviation Caravelle VI.R ' Zéro G '

 

話を盛りに盛って引きこもりに

マツコが芸能界に入ったばかりの頃、周りには型破りな武勇伝を語る女流文化人が結構いたそうである。

そんな中、マツコ は普通の感性しか持ち合わせてない、自分にコンプレックスを感じていたと言う。「自分がつまらない人間だと思われたくない」という思いで、取るに足りないような出来事でさえ盛って盛ってさらに盛って話していたそうだ。その後、しゃべったことが、活字になって世に出て冷静になって読んだ時、「自分じゃない自分」で勝負したことに対し罪の意識のようなものを感じたと言う。

その後、他にも要因はあったそうだが、この事が大きな要因でマツコは実家に引きこもってしまったそうだ。

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神に祈った!惨めすぎる日々

2000年前後、ゲイ雑誌「バディ」の編集者を辞め収入がほとんどなかった時、2年ほど引きこもり生活を送っていたそうである。どんどん怠惰になっていき、流石に父親から「働かないヤツは水を飲むな」と言われたそうである。また、実家が引っ越しをする事になった時、母親からは「次のところには、もうあなたの部屋はないからね」と言われたそうである。

その後、消費者金融からお金を借りたり、ドラッククイーンとしてクラブに出たりしながら、ボロボロのアパートに住んでいたそうである。

その当時の生活は悲惨だったようで、住んでたのアパートの隣の家のお婆さんが津軽三味線のテープを大音量で流し、反対側の家では子どものすごい夜泣き。更に、アパートの隣の部屋からはドラムをスティックで叩く音。上の階には淫乱ギャル…これらがいっぺんに聞こえてきて、すっごい惨めな気持ちになり、「もうお金も男もいらない!神様、この生活から抜け出させて‼︎」っと、本気で叫んだ事があるそうだ。

それが神に通じたのか、その後、ちょっとずつ仕事が増えだして気付いたら今の自分に流れ着いたと言う。

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観葉植物を枯らし続けた

マツコは観葉植物を買うと毎度、すぐ枯らしていたそうである。最初はヤシの木の茎がいきなり折れ、次は葉っぱがクシャクシャになり、朽ちていくその瞬間を見たそうである。また、他にも黒法師(サンシモン)が折れてしまったり、育てるのがラクと言われるサボテンでさえ、一週間でババアのオッパイみたくフニョ〜ンと茶に変色してしまったそうである。

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バスタブにすっぽりハマる

昔、富山のホテルのバスタブにすっぽりハマっり出れなくなった事があるそうだ。「このお湯が冷えてきたら、死ぬな」と思い、とりあえず足の指で栓を抜いてお湯を出したがダメだったそうである。その時、マツコ の頭には真っ裸でバスタブにハマったまま、クレーンで運び出される情けないシーンが頭によぎって、哀しくなったそうである。その時は、ふと見つけた備え付けシャンプーで体をヌルヌルにし身体をクネクネとひねってやっとこと、脱出できたと言う。

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デラックスじゃない (双葉文庫)

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